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zoom RSS 【聴2008-167●風月堂ホール2回目訪問】輿水紘子さんピアノリサイタル

<<   作成日時 : 2008/10/05 18:30   >>

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2008/10/5(日)18:30@風月堂ホール





輿水紘子さんは、桐朋に学ばれパリに留学されたというと、落合桜さんの後輩ですね。
エコール・ノルマール・シュぺリゥールに学んで来られたそうです。

風月堂ホールは2回目訪問。前に訪問したのは4年前の今ごろ、やはり元町ミュージックウィークでした。ピアノ革島玲奈さんを追っていて見つけた「こんな楽器でオペラ!?」というコンサートです。コントラバス弾きpecoさんの応援はそれが最初で、pecoさんのリンク先にピアノのみどりさんもいらっしゃいました。

[Part 1]
1.バッハ:トッカータ・ホ短調
アーティキュレーションが綿密に考えられた演奏... フレーズ末を「ここはきっぱり」「ここはそっと」ときめ細かに描き分けてはり、「何となく」「成り行きで」という箇所がありません。
第2部・第4部のポリフォニーはコトコトしたノンレガートは快いです。弾くほうはエネルギーを要するはずです。

2.ベートーヴェン:ソナタ第23番
ゆっくりめのテンポで、しかもテンションを保ってはります。フレーズ末尾は、単調化しないよう考えられています。

[Part 2]
3.ショパン:バラード第1番
全般にじっくり気味のテンポを維持され、畳みかけというのはないけれど、ニュアンスの豊富な演奏でした。アタマのフォルテから徐々にdim.かけていく具合が巧いです。
g-moll第1主題が盛り上がって右手が激しく動くところ、声部ごとに強度を巧みに配分され、同時進行する各要素を聴きとり易くしてくださるので、聴き手は曲を立体的に受け止めることができます。
テンポルバートが過剰にならず、音符の比率が聴き手に正しく伝わるので、船酔いの心配がなく、快いです。
長調のサブテーマが何回目かに出る、左手アルペッジョの所はわりと快速で進まれます。そこからかげりを増していき、短調のメインテーマを経てコーダに入ります。速い音符の乱舞をうわ滑らすことなくしっかり響かせておられます。

4.同:舟歌
7月に西岡仁美さん、8月に河内仁志さんのナマを聴きました。
終盤、細かい音符の転がる具合がニューエイジミュージックふうに感じられます。

5.ドビュッシー:エチュード第1番
遊び心の盛られた曲。シンプルな音階が聞こえ「どう料理するのかな」と期待させます。左手で鋭い不協和音をぶつけてきて、さらにスリリングな音の乱舞。

6.同:喜びの島
先日、ピアジュリで北中綾子さんがゲストで弾かれた曲。
輿水さんお得意のフレーズ末の潔い切りかたがこの曲でも活きています。

[encore]
1.ショパン:ノクターン第2番

2.ドビュッシー:ヒースの茂る荒地
ひらめきの込めぐあいでは、この曲がいちばんだったと感じました。

フランスで学んで来られたかたというと、テンペラメントの打ち出された演奏を想像しますが、輿水さんは、むしろ堅固に構築していかれるスタイルをお持ちと感じられました。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
当日は、お越しくださりましてありがとうございました。
大変なプログラムでしたが、無事終わりほっとしております。
長期間取り組んできたプログラムですので、nzzknさんのお言葉、とても嬉しいです。
これからより一層精進していきたいです

輿水紘子
2008/10/13 16:35

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